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人と高梁川がつなぐまち

暮らし

倉敷美観地区

倉敷町家めぐり本町通りの「暮らし」

その土地ならではの仕事や暮らし、歴史・文化、風土を育んできたのは、その時代を生きたひと、そして今を生きる私たち。町衆たちが暮らし繋いだ「懐かしくて新しい本町通りの町家の暮らし」を倉敷美観地区で学びます。
時代の瞬間的な価値観に振り回されず、地域や暮らしの本質と向き合い、暮らし繋いできた「本町通りの町衆」。
美しい倉敷美観地区のまちなみ、その美しさの本質に触れます。

\案内人 町家に暮らす町衆 小河原 洋子さん/

四十瀬屋 小河原呉服店

明治初年頃に呉服店として創業した小河原呉服店。現在も和服を中心に和洋小物なども取り揃えてセレクトショップとして営業しています。
先代から代々受け継ぎ、長きに渡り大切に修繕し続けた商家は娘の小河原さんの代となり、現在、着付け教室や喫茶など自身も訪ねてくる人も楽しめる空間になるようにと藏を改修中。
https://www.sizyuuseya.com/

林源十郎商店記念室

1657年、倉敷に誕生した薬屋「林源十郎商店」。本館2Fにある記念室では、この地で薬種業を営み、倉敷村福祉に尽力してきた林家・林源十郎商店の精神に触れることができます。また、孤児の救済活動に尽力した石井十次、それを支えた林源十郎との出会いからスイッチが入った大原孫三郎にも出会います。「林源十郎商店」では、この学びを生かし、店名も当時のまま、倉敷の地でものづくりに携わる人々とともに、暮らしを問いかける場として、新しい「林源十郎商店」をスタートさせました。
https://genjuro.jp/

\ここに宿泊/

土屋邸

地域の医療を支え続けてきた「土屋医院」を2022年、倉敷のまち並みと繋がる町家の宿「土屋邸」としてリノベーション。本町通りに面した「土屋邸」は、奥に長く本宅の母家と蔵を構え、その長さは南北に45メートル。
母家北棟は旧街道の本町通り、母家南棟は倉敷らしい路地に面し、蔵からは倉敷川畔が一望できます。
3つの倉敷らしい顔を持つ町家「土屋邸」。改修された母家や蔵はそれぞれタイプの異なる三つ部屋に。かつて医院だった場所はショップ、蔵と母家の間はカフェスペースとして生まれ変わりました。
https://tsuchiyatei.jp/

町家喫茶 三宅商店

「町家喫茶三宅商店」は、本町通りに面した古民家カフェ。明治時代に建てられ荒物屋として営んでいた「三宅商店」を引き継ぎ、朝粥をはじめ季節のカレーやパフェ、夏季のかき氷など、季節を感じることのできるカフェとして営業しています。フルーツなどの食材は、岡山県産や瀬戸内産の規格外で市場に出回らないものを契約農家から直接仕入れて使用。夜は予約制で「連島ごぼうのすき焼き」などが楽しめます。
https://miyakeshouten.com/

\まち歩き 案内人 仁科 真弘さん/

仁科建築設計事務所

町・人・暮らしの中に存在する隠れた魅力を掘り起こし、繋ぎあい、分かち合い、ともに喜びあえる関係性のデザインを軸に倉敷市本町に事務所を構え、建築設計を行う仁科建築設計事務所。古い建物の、歴史と物語を創意工夫をもって未来へつなぐ古民家再生をはじめ、住宅と町、自然との豊かな関係を生み出す庭のある暮らしなど、地域と暮らしの風景にいどろりを添える、心豊かな環境醸成の提案を行っています。
https://nishina-arch.com/

はしまや(楠戸家住宅)

歴史と暮らしが調和する、美観地区の東町で、季節を味わう発酵サロンを営む「atelier & salon はしまや」。倉敷市指定重要文化財 楠戸家住宅の、築約150年の米蔵を再生した空間で、発酵を軸にした食事とドリンクが楽しめるカフェと、併設したアトリエでは暮らしを彩るピクルスや焼き菓子を製造しています。定期的に、発酵や茶会など、食と暮らしを繋ぐ教室も開催。
https://hashimaya.com/

仕事

連島

糸へん工場&連島ごぼう収穫体験
高梁川に寄り添う「仕事」

明治期まで市の中心を流れていた東高梁川は廃川地となり、その土地の特性を生かしたものづくりの場として発展しました。
大量の水(伏流水)を必要とする糸へん産業が栄え、根野菜に適した水はけのよい砂地はごぼう畑に。
先人の知恵によって高梁川の風土が育む豊富な水資源が地域の環境に適したかたちで、農業利用や地域社会を構成する人々の暮らしに、今もなお恩恵を与えて続けています。
水の恵を受け、地域に寄り添い、環境ストレスにも思いを馳せたものづくりに学びます。

\案内人 代表取締役社長 岸本 将幸さん/

テイメン株式会社

今では日本で4社のみとなった脱脂綿の製造。東高梁川の廃川地・連島で脱脂綿を製造する「テイメン」では、オーガニックコットンを中心に体にも自然にもやさしいものづくりに取り組んでいます。工場では、かつてクラボウが万寿工場で使用していた1913年製(国内脱脂綿工場の中で最も古い機械)の製綿機が現役で稼働。脱脂綿の洗いに使用する高梁川の伏流水は、利用したあとの排水を浄化槽できれい戻して放流しています。
https://teimen.co.jp/

\案内人 ごぼう農家 三宅 晴夫さん/

連島のごぼう畑

東高梁川の廃川地、その砂地と伏流水を活用し、ごぼう栽培を営む三宅 晴夫さん。水捌けよくやわらかな土壌で育てられる連島ごぼうは、色白でアクがなく、何より柔らかく、糖度も10〜15%と生で食べられるほど甘いこともファンが多い理由のひとつです。連島ごぼうは、『秋まきごぼう』『春まきごぼう』『新旬ごぼう』など、種をまく時期をずらして1年中おいしいごぼうを収穫・出荷しています。なかでも、年末年始に収穫を迎える『新旬ごぼう』は、香り高くやわらかいのが特徴です。

酒津

水をたどって自転車でめぐる
倉敷のまちと高梁川の結節点「酒津」で学ぶ

倉敷のまちと高梁川の結節点「酒津」。約400年に渡る倉敷の干拓の起点となり、農業用水は酒津配水池から、飲料水は酒津浄水場から。地域留学の学びを深める場、酒津「旧原田邸」は、数年前、売りに出てしまい更地になる運命だった旧家を「仕事の場」にしています。日々、地域と季節に寄り添うこの場所で、高梁川のその先「森の水の一滴」に想いを馳せます。

祐安(すけやす)の水車

酒津配水池の東に位置する祐安(すけやす)地区では、八ヶ郷用水を田んぼにくみ上げるための水車が現在も稼働しています。
祐安地区の水田は、川との高低差の面で水田に水を蓄えておくことが困難なことから、このエリアでは木製の水車に取り付けた筒状の容器が水をくみ上げて、5月から9月末頃まで川の流れを利用し水面よりも高い田んぼに水を送り続けています。田畑が広がり木製の水車がまわる長閑な風景は、この土地の風物詩として道ゆく人を和ませ愛され続けています。

酒 津

桜並木が立ち並ぶ酒津公園北側に位置する酒津配水池。大正時代に高梁川の水を農業用水として利用するために大改修が行われました。この大規模な配水施設は国内最大級とも言われ経済産業省の「近代化産業遺産群」にも認定されています。
配水池の水は樋門で分配され倉敷美観地区へと流れる倉敷用水をはじめ、西岸用水、南部用水など、5つの用水となって現在も人々の暮らしと営みを弛むことなく支え続けています。

旧原田邸

明治時代の建築「旧原田邸」は、岡山県初のオリンピック(1924年パリ五輪)選手でもあるテニスプレイヤー原田武一の生家。取壊しが決まっていた旧家を地域の宝「旧原田邸」として、有限会社くまが持続的に次世代に繋ぐ「仕事場」にリノベーション。また、敷地内には高梁川の伏流水を使ったビオトープ、酒津サウナ露天水風呂、母家の大屋根散水がある。約500坪の敷地内の長屋門はジャム・焼き菓子工房、母家は本社事務所と物流拠点、コミュニケーションスペース、蔵は宿泊施設と複合的に「旧原田邸」を利活用し、日々楽しみながら経済を回している「仕事場」。

三宅商店カフェ工房(旧原田邸内)

「旧原田邸」を次世代に繋ぐために立ち上げた三宅商店カフェ工房。30軒以上の契約農家さんの果物をジャムやドライフルーツ、焼き菓子に。地域に面した長屋門では、ジャム・焼き菓子作りの音や匂い、スタッフの働く姿がまちの賑わいにも。長屋門の窓からは、庭に訪れる季節を感じます。水と緑豊かな「旧原田邸」の仕事場には、カワセミも飛来し、ホタルも飛び交います。
https://m-cafekobo.com/

水辺のカフェ三宅商店 酒津

酒津公園の桜の並木道を抜けた先に佇む、水辺のカフェ「三宅商店 酒津」は、散歩と自転車の方の「ご近所カフェ」としてスタート。カフェでは季節のパフェやカレーのランチ、併設した石窯キッチンでは、川のせせらぎを感じながら焼きたての石窯ピザを頬張ることができます。ピザ生地の発酵に使用している自家製酵母は、三宅商店カフェ工房のジャム製造の際に果物の皮などを有効活用しています。
https://miyakeshouten-sakazu.com/

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